市販のワキガクリームって効くの？効果・選び方・注意点を徹底解説！

そもそもワキガのニオイは、アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれるたんぱく質が皮膚上の細菌に分解されることによって発生します。

ワキガクリームは、この臭いが発生する過程の様々なポイントにアプローチする有効成分を含んでおり、それによってニオイの発生を軽減しているのです。

それではまず、含まれている有効成分をチェックしていきましょう。

ニオイを軽減する有効成分

①制汗成分

1つ目は制汗成分です。これはアポクリン汗腺から分泌される汗そのものを抑制し、ニオイの発生源自体を減らすことでニオイを軽減します。
代表的な有効成分は「クロルヒドロキシアルミニウム」「パラフェノールスルホン酸亜鉛」「ミョウバン（硫酸アルミニウムカリウム）」などです。

②殺菌・抗菌成分

2つ目は殺菌・抗菌成分です。これは皮膚上の細菌の増殖を防ぐことで汗の分解を抑制し、ニオイの発生を軽減します。
代表的な有効成分は「イソプロピルメチルフェノール（IPMP）」「ベンザルコニウム塩化物」「塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体」などです。

③防臭・消臭成分

3つ目は防臭・消臭成分です。主に殺菌・抗菌作用のある成分は細菌の増殖を防ぐとともに、ニオイの成分とも結びつき悪臭の発生を防ぐ効果があります。
ニオイに対する有効成分としては、「イソプロピルメチルフェノール」や「焼ミョウバン」などです。

④芳香成分

4つ目は芳香成分です。無香料のものももちろんありますが、発生したニオイがそれほど強くなければ、さわやかな香りなどでカバーすることで周囲に気づかれにくくなります。
香りの種類は様々で、石鹸のような清潔感のある香りや、シトラス系、フローラル系などがあります。

さらにチェックすべき「表示項目」

ワキガクリームを選ぶ際、有効成分のほかに注目してほしいポイントが2点あります。

①「高密着処方」

ワキガクリームにおける「高密着処方」とは、クリームが肌にしっかりと密着し、有効成分が長時間皮膚にとどまるように設計されていることを指します。いくら殺菌や消臭効果の高い成分を配合していても、汗や摩擦ですぐに落ちてしまっては効果を十分に発揮できません。有効成分がしっかりと効力を発揮できるアイテムを選びましょう。
また、ニオイに対する持続時間が具体的に書いてある製品であれば、それを目安に選ぶのもよいでしょう。
ですが、密着性の高い製品は粘度の濃いテクスチャーになりやすいです。アイテムによって使用感に差があることは覚えておきましょう。

②「薬用」または「医薬部外品」

ワキガクリームに「薬用」または「医薬部外品」と表示されている場合、それは厚生労働省が認可した有効成分が一定の濃度で配合されており、ニオイや制汗といった特定の効果が期待できる製品である証拠です。
「薬用」と「医薬部外品」はほぼ同義で扱われることが多いですが、承認を得る際の基準や手続きに若干の違いがあります。しかし、どちらの表示がある場合でも、表示のない通常のデオドラントクリームよりは高い効果が期待できると考えて良いでしょう。

市販のワキガクリームには様々な種類があります。有効成分、高密着処方、薬用・医薬部外の表示をチェックしたら、あとは香りやテクスチャーなど、自分好みのものを選びましょう。