ワキガと多汗症の違いとは?見分け方とそれぞれの最適な治療法を解説
目次

「自分の汗、もしかしてワキガ?それとも多汗症?」
こうした疑問や不安を感じたことはありませんか?
ワキガと多汗症はどちらも「汗」に関する悩みであるため、混同されがちですが、原因や症状、適した治療法はまったく異なります。
「汗の量が多いから多汗症だろう」と思っていたら実はワキガだった、あるいはその逆だったというケースも少なくありません。
間違った自己判断は、悩みを長引かせてしまう原因にもなりかねません。
本記事では、
- ワキガと多汗症の根本的な違い
- 自分でできる見分け方
- それぞれに合った最適な治療法
を分かりやすく解説します。
ニオイや汗に悩む日々を終わらせる第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。
1. ワキガと多汗症の基本的な違いとは?
2. 自分はどっち?見分けるためのセルフチェックポイント
3. ワキガに効果的な治療法とは?
ワキガの根本的な原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗と皮膚上の常在菌が反応し、ニオイを発生させることです。つまり、治療の目的はこのアポクリン汗腺の働きを抑える、または除去することにあります。ここでは、代表的な治療法をいくつかご紹介します。
◆ 皮弁法(剪除法)
アポクリン汗腺を目視で一つひとつ取り除く外科手術で、再発リスクが最も低いとされる治療法です。
- メリット: 根本治療ができ、ニオイの除去率が非常に高い
- デメリット: 術後に腫れや内出血などがあり、ダウンタイムが必要
- 通院目安: ドクターミナガワ渋谷整形では、術後2〜3日目、4〜5日目に来院。抜糸なし、ドレーン・タイオーバーも短期で除去。
※当院では、傷跡の目立ちにくい切開方法や術後の負担軽減にも配慮しています。
◆ ミラドライ
マイクロ波を用いてアポクリン汗腺を破壊する非侵襲的治療(切らない治療)。
- メリット: 切開が不要でダウンタイムが少ない
- デメリット: 効果に個人差があり、完全にニオイが消えないケースも
- 注意点: 一部のクリニックでは高額な費用に対して効果が不十分なケースも報告されています
◆ ボトックス注射
汗腺の活動を一時的に抑える方法。ワキガよりも多汗症の症状緩和に向いていることが多いです。
- メリット: 手軽で即効性がある
- デメリット: 効果は数ヶ月程度と一時的
ワキガ治療は「本気で治したいかどうか」が治療法選びの分かれ目
軽度のニオイであればボトックスや市販の制汗剤でも対応可能な場合もありますが、中〜重度の場合は手術での根本治療が有効です。
ドクターミナガワ渋谷整形では、症状の程度やライフスタイルに合わせて、患者様に最適な治療法を提案しています。無理に手術をすすめることはなく、カウンセリング重視の診療方針で一人ひとりのお悩みに向き合います。
4. 多汗症に効果的な治療法とは?
多汗症とは、体温調節とは関係なく大量の汗をかいてしまう症状を指します。特にワキ・手のひら・足の裏などに局所的に現れる「原発性局所多汗症」が多く見られ、生活に支障をきたすことも少なくありません。
多汗症はアポクリン汗腺ではなくエクリン汗腺が活発なことによる症状であるため、ワキガとは治療のアプローチが異なります。以下に主な治療法を紹介します。
◆ ボトックス注射
最も手軽かつ効果的な治療法のひとつ。エクリン汗腺の神経伝達をブロックすることで発汗を抑えます。
- メリット: 即効性があり、治療時間も短い
- デメリット: 効果はおおよそ4〜6ヶ月間と一時的
- 対象部位: ワキ・手のひら・足の裏など
◆ 塩化アルミニウム外用剤
市販でも購入できる治療法で、汗腺にフタをして発汗を抑える外用薬です。
- メリット: コストが安く、セルフケアとして継続しやすい
- デメリット: 刺激が強く、肌荒れやかゆみが出ることも
◆ 内服薬(抗コリン薬)
神経伝達をブロックする薬を服用することで、全身の発汗を抑える効果が期待されます。
- メリット: 多部位の発汗にも対応可能
- デメリット: 口の渇き、便秘、眠気などの副作用が出やすい
◆ ミラドライ(電磁波による治療)
ワキのエクリン汗腺を破壊し、手術なしで発汗量を長期的に減らせる治療法です。
- メリット: 半永久的な効果を期待できる
- デメリット: 高額であり、効果に個人差がある
治療は症状の程度と生活スタイルに合わせて選択を
多汗症は精神的ストレスや緊張が誘因になることも多く、生活習慣の見直しやメンタルケアとあわせて治療を行うことが重要です。
まとめ|違いを正しく知って、自分に合った治療を選ぼう
「ワキガ」と「多汗症」は、似ているようで根本的な原因も治療法も異なる症状です。ワキガはアポクリン汗腺からの汗と皮脂が混ざってにおいが生じるのに対し、多汗症はエクリン汗腺が活発に働き、量の多い汗が出るという違いがあります。
セルフチェックを行えば、ある程度の見分けは可能ですが、自己判断ではわかりにくいケースも多いのが実情です。「においが気になる」「服に汗ジミができる」「人目が気になる」など、少しでも日常生活に支障が出ていると感じたら、早めの医師の診断がおすすめです。
ドクターミナガワ渋谷整形では、ワキガ・多汗症ともに対応可能な治療法を複数ご用意しており、症状やライフスタイル、ご希望に合わせた治療をご提案しています。どちらの症状も、適切なアプローチで十分に改善が期待できるため、不安を抱えすぎず、まずは相談してみることが第一歩です。
違いを正しく知ることが、的確な治療と満足のいく結果への近道です。専門的な視点でサポートを受けながら、快適な毎日を取り戻していきましょう。

保険適用のワキガ手術で
確実な効果を。
一番効果的なワキガ治療は
「手術」です。
ワキガ治療の中で保険適用が可能な手術方法は「剪除法(せんじょほう)」だけです。ドクターミナガワ渋谷整形では開業以来、「剪除法」が最も効果的な手術方法であると考え、他の手術を行うことはありません。
※ミラドライ等自費診療を受けた経験のある方でも保険診療の適応となりますのでご相談下さい。
STEP1
切開
わきの下のしわに沿って、皮膚を3cm〜5cm切開します。

STEP2
アポクリン腺の除去
一つ一つアポクリン腺を除去、取り残しのないように丁寧に行います。

STEP3
縫合
形成外科技術を生かし仕上がりの美しい縫合をします。

STEP4
固定
ガーゼや包帯でしっかりと固定します。

ミラドライ等自費診療を受けた経験のある方でも保険診療の適応となりますのでご相談下さい
わきが手術後の経過と日常生活の注意点
術後 | 通院 | 入浴 | 備考 |
---|---|---|---|
オペ当日 | 〇 | ✕ | 帰宅後、ご自宅で安静にお過ごしください。 |
2~3日目 | 〇 | ✕ | タイオーバーを取る為、来院して頂きます。 |
4~5日目 | ✕ | ✕ | ガーゼを自身で取り除き、シャワーをしてください。 |
※医療用接着剤を使用している為抜糸の来院はありません。
手術後3か月~半年ほどの期間、ワキの下の傷跡が硬く赤くなったり色素沈着が起こる場合があります。ワキの下のシワに沿って切開し形成外科ならではの丁寧な縫合で仕上げておりますので、切開線や色素沈着等はおおよそ1年程度でシワと同化して分からなくなります。ご安心ください。
※経過には個人差があります。実際の来院回数などは医師の指示に従って下さい。
まずはご相談ください
わきが手術のよくある質問
当院は「予約制」となっております。
当院サイトの「予約ボタン」から、ご都合の良い日時をご予約下さい。