レックリングハウゼン病 一回の手術で神経線維腫は何個取れますか?
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1回の手術で取れる神経線維腫の数は10個から20個です。大きさや性状によって変わってきます。当院では1か月に1回、1時間以内の手術が可能です。 基本的な考え方としては、大きいもの・顔など目立つ場所(ひじから先やひざ下)にある腫瘍の治療から始めることをお勧めしています。 複数回の通院・手術が必要な患者さんが多いです。
レックリングハウゼン病はどんな症状の病気ですか?
レックリングハウゼン病の主な症状
レックリングハウゼン病患者の主な症状は、顔を含む全身に現れるカフェ・オ・レ斑と神経線維腫です。 レックリングハウゼン病は神経線維腫症I型、NF1との呼び名でも知られています。 カフェ・オ・レ斑は明瞭な境界を持つカフェオレ色の色素斑で、大きさは直径0.2~20cmと様々です。乳幼児の頃からみられることが普通です。大きなものが6個以上あればレックリングハウゼン病(神経線維腫症I型)の可能性が高く、診察の必要性があります。 対して神経線維腫は、10代のころから発症し徐々に増えていく人が多いです。柔らかく赤みがかった良性腫瘍が全身にに発生することが特徴です。数には個人差があります。 また、雀卵斑様色素斑と呼ばれる一般的な「そばかす」に似たシミがわきや足の付け根にできる人も多くいます。 他には、末梢神経内の神経線維腫、びまん性の神経線維腫がみられることがあります。 外見上の理由や日常生活への不便で悩まれる方がいらっしゃいます。
そのほかの症状
まれにですが、脳やせき髄に腫瘍が発生することや、背骨等の骨の変形や目の病変など、様々な症状を発症することがあります。 また健常人と比べ悪性腫瘍を合併する確率がやや高いとも言われており、異常を感じたときはすぐ医師の診察を受けることや小まめな検診が肝要です。
レッグリンクハウゼン病の原因はなんですか?
レックリングハウゼン病はNF1という遺伝子に異常が現れることで発症する遺伝性の病気です。しかし、両親がレックリングハウゼン病を有していなくても、お子さんに症状が現れることがあります(突然変異)。また、家族内に数名のレックリングハウゼン病患者がいてもその症状は個人によって違うケースが多いです。他者からうつったり、他者にうつしたりといった感染性の病気ではありません。
ドクターミナガワ渋谷整形ではどのような治療を受けられますか?
ドクターミナガワ渋谷整形では形成外科として、レックリングハウゼン病の代表的な皮膚病変であるカフェ・オ・レ斑と神経線維腫に対し切除縫合手術とレーザーでの治療を行っております。一度の手術で取り切れないケースが多いため、患者様と相談の上計画を立て治療にあたります。 処置は保険診療です。 現在レックリングハウゼン病は根治方法が解明されてないため、腫瘍除去という対処療法は患者様にとって非常に有益と考えます。 また、症状が多岐に渡るため、骨の異常に係ることなら整形外科医、発達や成長に係ることなら小児科医という風に、各専門医の診察を複合的に受けることが大切です。
カフェ・オ・レ斑と神経線維腫にお悩みの方へ
カフェ・オ・レ斑や神経線維腫は必ずしも除去する必要はありません。しかし、外見上の理由から気にされる方が多いことも事実です。 お悩みの方は一度皮膚科医や形成外科医の診察を受けることをお勧めしています。 当院では年間多くのレックリングハウゼン病患者様の診察と治療にあたっております。 また、なにかご不明点がございましたら問い合わせフォームやお電話でお問い合わせください。