ワキガ手術「皮弁法」って何?特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説
目次

ワキガの悩みを抱える方の中には、「手術で根本的に改善したい」と考える方が増えています。市販のデオドラントやクリニックでのボトックス治療など、さまざまな対策がある中で、「しっかり治すならやっぱり手術を」と調べるうちに、「皮弁法(ひべんほう)」という言葉にたどり着く方も多いのではないでしょうか。
皮弁法は、アポクリン汗腺という“ニオイの元”を直接目で確認しながら取り除くという、非常に確実性の高い手術方法です。一方で、ダウンタイムや傷跡、費用面などの不安から、「本当に自分に合っているのか分からない」と感じる方も少なくありません。
この記事では、ワキガ手術における皮弁法の基本や、他の治療法との違い、メリット・デメリットまでを分かりやすく解説していきます。
「再発のない治療をしたい」「手術に踏み切る前に正しく理解しておきたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. ワキガの原因とは?
2. 皮弁法(ひべんほう)とは?
3. 皮弁法のメリット
皮弁法(剪除法)は、数あるワキガ治療の中でも「確実に効果が出る手術法」として高く評価されています。ここでは、実際に皮弁法を選んだ方が感じている主なメリットをご紹介します。
① ニオイの原因を“目で見て取り除ける”
皮弁法最大の特長は、医師がアポクリン汗腺を目で確認しながら、1つひとつ丁寧に除去できる点にあります。
ミラドライやボトックスのように汗腺に「アプローチする」治療ではなく、汗腺そのものを“物理的に除去”するため、再発のリスクが極めて低くなります。
② 再発リスクが限りなくゼロに近い
市販の制汗剤や一時的な施術では「数ヶ月後にまたニオイが戻ってきた…」という声も少なくありません。
皮弁法は再発の原因となる汗腺を直接除去するため、長期的な満足度が高い治療法です。
ただし、ごくまれにアポクリン汗腺がわずかに残ってしまう場合や、体質的に皮脂や雑菌による体臭が強い方は、「完全無臭」を実感できないこともあります。
それでも他の治療法に比べて圧倒的に“ニオイ戻り”のリスクが低いのが、皮弁法の魅力です。
③ 半永久的な効果が期待できる
一度除去したアポクリン汗腺は再生しないため、原則的には半永久的な効果が持続します。
再施術の必要がほとんどないことから、「繰り返し治療に通いたくない」「一度で済ませたい」という方には最適です。
④ 多汗症を伴うワキガにも対応できる
ワキガと多汗症は併発していることが多く、「ニオイだけでなく汗の量も気になる」という方も少なくありません。
皮弁法では、アポクリン汗腺に加えてエクリン汗腺の一部も除去できるため、汗の量の軽減にも一定の効果が期待できます。
⑤ 保険適用となる場合がある
医療機関によっては、皮弁法は保険診療として受けられる場合があります。
これは「病的なワキガ」と診断された場合に限られますが、自費診療と比べて費用を大幅に抑えられるのも大きなメリットです。
ただし、保険適用と自由診療では施術方法や術後フォローの内容が異なるケースもあるため、どちらが自分に合っているかは事前に医師と相談することをおすすめします。
4. 皮弁法のデメリット・注意点
皮弁法は高い効果が期待できるワキガ治療法ですが、外科的手術である以上、メリットと同時にいくつかのデメリットや注意点も存在します。
治療を検討するうえで、事前に知っておきたいポイントを以下にまとめました。
① 傷跡が残る可能性がある
皮弁法はワキの皮膚を数センチ切開して施術を行うため、術後に傷跡が残る可能性があります。ただし、一般的にはワキのしわに沿って切開されるため、時間とともに目立ちにくくなることがほとんどです。
また、体質によっては赤みが長引いたり、稀にケロイド状に盛り上がるケースもあるため、肌質や既往歴を医師に正しく伝えることが重要です。
② ダウンタイムが必要
皮弁法では、手術後に腫れ・内出血・痛み・つっぱり感などが出る場合があり、日常生活に一定の制限がかかります。
一般的な経過の目安としては:
- 術後3〜5日:圧迫固定(患部を動かさないように注意)
- 1週間前後:抜糸と経過チェック
- 2週間〜1ヶ月:日常生活に徐々に復帰
仕事や学校などに支障が出る可能性があるため、タイミングやスケジュールを考慮して施術を受けることが望ましいです。
③ 医師の技術によって結果に差が出る
皮弁法は、汗腺を「目で確認して除去する」という繊細な手術です。そのため、医師の技術や経験によって除去の正確性や仕上がりに差が出る場合があります。
特に、
- 汗腺の取り残しによる再発
- 縫合の不備による傷跡の悪化
- 左右差の発生
といったリスクを避けるには、症例数が多く、丁寧なカウンセリングを行っている医療機関を選ぶことが大切です。
④ 術後のセルフケアも重要
皮弁法の効果を最大限に発揮し、傷跡をきれいに保つには、術後のセルフケアが非常に重要です。
- 圧迫固定を自己判断で外さない
- 傷口に摩擦や刺激を与えない
- シャワー・入浴・運動などの再開は医師の指示に従う
- 紫外線対策と保湿を意識する
こうした細やかなケアを怠ると、回復が遅れたり傷が残る原因になります。皮弁法は、効果が非常に高い反面、手術であることを理解し、リスクを踏まえて正しく選ぶことが大切です。
5. どんな人に皮弁法はおすすめ?
6. ドクターミナガワ渋谷整形での皮弁法のこだわり
ドクターミナガワ渋谷整形では、**皮弁法を「再発させない」「目立たせない」「不安を残さない」**という3つの観点から、徹底的にこだわり抜いた手術を行っています。
ここでは、当院が皮弁法を提供する際に重視しているポイントをご紹介します。
1. アポクリン汗腺の“徹底除去”を最優先
当院では、アポクリン汗腺を医師が目視で一つひとつ確認しながら確実に除去しています。
見落としや取り残しを防ぐため、顕微鏡的視点をもって細部まで丁寧に処理を行い、
「一度の手術で根本治療を実現する」ことを目指しています。
2. 傷跡を極力目立たせないデザインと縫合技術
「ワキガの悩みを解消しても、傷跡が気になるようでは意味がない」——
そうしたお声に応えるため、当院ではワキのしわや自然なラインに沿った切開デザインを採用しています。
縫合においても、皮膚の緊張を分散させる独自のテクニックを用い、傷の治癒と仕上がりの美しさに配慮しています。
3. 術後ケアと再発フォローまで万全の体制
皮弁法は手術後のケアが仕上がりを大きく左右します。
当院では、
- 圧迫固定のサポート方法
- 傷口のケア指導(洗浄・保湿・紫外線対策)
- 経過診察による状態チェック
など、術後のサポート体制も含めて治療の一環と捉えています。
万が一「ニオイが残っている気がする」「左右差が気になる」といったお悩みがあった場合にも、柔軟にご対応できる体制を整えております。
4. 医師の視点と丁寧な対応
当院院長・皆川医師は、美容と医療の両立を重視し、機能的な改善と自然な仕上がりの両方を追求しています。「手術に対する不安をできる限り取り除きたい」という思いから、カウンセリングでは患者さま一人ひとりの悩みに耳を傾け、納得できる治療プランをご提案しています。
また、術後のフォローについても丁寧な説明とサポートを徹底しており、初めて美容医療を受ける方でも安心して治療に臨める環境を整えています。
まとめ
ワキガに悩む方にとって、「皮弁法」は根本から改善を目指せる信頼性の高い手術法です。
アポクリン汗腺を目視で丁寧に除去することで、高い効果と再発リスクの低さが期待でき、一時的な対症療法では満足できなかった方にも、多く選ばれています。
一方で、外科的手術である以上、ダウンタイムや傷跡のリスク、術後のケアの重要性もあります。だからこそ、技術力のあるクリニックで適切な説明とサポートを受けながら、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
ドクターミナガワ渋谷整形では、皮弁法において
- 汗腺の徹底除去
- 傷跡を目立たせない工夫
- 丁寧な術後ケアと診察体制
を一貫して行い、治療後の生活を前向きに変えていくお手伝いをしています。
「これまでの治療で効果が感じられなかった」
「確実に治したいけど、どこで手術を受ければいいかわからない」
そんな方は、まずはお気軽にご相談ください。
あなたの悩みに、医学的にも美容的にも真摯に向き合います。

保険適用のワキガ手術で
確実な効果を。
一番効果的なワキガ治療は
「手術」です。
ワキガ治療の中で保険適用が可能な手術方法は「剪除法(せんじょほう)」だけです。ドクターミナガワ渋谷整形では開業以来、「剪除法」が最も効果的な手術方法であると考え、他の手術を行うことはありません。
※ミラドライ等自費診療を受けた経験のある方でも保険診療の適応となりますのでご相談下さい。
STEP1
切開
わきの下のしわに沿って、皮膚を3cm〜5cm切開します。

STEP2
アポクリン腺の除去
一つ一つアポクリン腺を除去、取り残しのないように丁寧に行います。

STEP3
縫合
形成外科技術を生かし仕上がりの美しい縫合をします。

STEP4
固定
ガーゼや包帯でしっかりと固定します。

ミラドライ等自費診療を受けた経験のある方でも保険診療の適応となりますのでご相談下さい
わきが手術後の経過と日常生活の注意点
手術後は状態に応じてガーゼ交換や抜糸をします。通常3回の通院が必要です。 術後2週間程度は、腕を肩より上に上げる事は出来ません。
術後 | 通院 | 入浴 | 備考 |
---|---|---|---|
オペ当日 | 〇 | ✕ | 帰宅後、ご自宅で安静にお過ごしください。 |
2~3日目 | 〇 | ✕ | タイオーバーを取る為、来院して頂きます。 |
4~5日目 | 〇 | ✕ | ドレーンを取る為、来院して頂きます。 |
手術後3か月~半年ほどの期間、ワキの下の傷跡が硬く赤くなったり色素沈着が起こる場合があります。ワキの下のシワに沿って切開し形成外科ならではの丁寧な縫合で仕上げておりますので、切開線や色素沈着等はおおよそ1年程度でシワと同化して分からなくなります。ご安心ください。
※経過には個人差があります。実際の来院回数などは医師の指示に従って下さい。
まずはご相談ください
わきが手術のよくある質問
当院は「予約制」となっております。
当院サイトの「予約ボタン」から、ご都合の良い日時をご予約下さい。