プラセンタ注射
プラセンタとは
「 胎盤」から抽出したエキスの事をプラセンタといいます。
国内の安全な人胎盤から抽出され、加熱滅菌処理が厳密に行われています。
母体が赤ちゃんを育てるうえで必要なものの殆どを供給するために作りだす臓器で、各種栄養素がこの組織に集中し、また多数の生理活性物質が産生されて貯えられています。
働き
■各種栄養素
アミノ酸・活性ペプチド・蛋白質・脂質・脂肪酸・糖質・ムコ多糖体・ビタミン・ミネラル・核酸・酵素
■作用
細胞活性化 | 細胞を活性化させることによって、栄養分をしっかり吸収し、血管を強く、神経を正常にし、ホルモン分泌・免疫機能の働きを改善し、身体を内側から元気にしてくれる。 |
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免疫力の強化 | 目にはみえないが、私たちの周りには細菌やウイルスがいっぱいです。これらを体内に侵入したときに敵と戦い、私たちの体を守ってくれるのが免疫の働きです。プラセンタには、この免疫力を高める作用があります。 |
炎症を抑える | 炎症に対し免疫が過剰に反応すると、リウマチなどの自己免疫異常に陥ることもあります。プラセンタはそんな慢性化した炎症を抑え、腫れや痛みを取り除く効果がある。 |
血流を良くする | 血行が悪いと、全身に酵素や栄養素が行きわたらず、老廃物の排出がスムーズに行かなくなり、冷え性、生理痛、肩こりを始め、あらゆる病気の引き金となる。プラセンタは血行を良くし、同時に血液の浄化、血管の生成にも役立ちます。 |
■効果
婦人科系 | ※更年期障害、生理痛、生理不順、乳汁分泌不全、高プロラクチン血症など |
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内科系 | 肝炎、肝硬変、慢性膵炎、糖尿病、慢性胃炎、胃弱、胃潰瘍、十二指腸、潰瘍性大腸炎、気管支喘息、慢性気管支炎、高血圧、低血圧、習慣性便秘、膠原病、痔など |
皮膚科系 | アトピー性皮膚炎、乾癬、ワキガ、湿疹、あかぎれ、シミ、そばかす、シワ・タルミ、ニキビなど |
精神科系 | 自律神経失調症、不眠症、鬱状態、無気力など |
泌尿器科系 | 前立腺肥大、膀胱炎など |
眼科系 | 白内障、アレルギー性結膜炎、視力低下など |
耳鼻咽頭科系 | アレルギー性鼻炎、メニエール病、花粉症など |
歯科系 | 歯槽膿漏、歯周病 |
その他 | 疲労、冷え性、虚弱体質、病中病後の体力回復、強壮など |
※「更年期障害」「乳汁分泌不全」「肝炎」「肝硬変」治療は、プラセンタの保険適応です。
■種類
メルスモン | ※更年期障害 | 美白・保湿・組織代謝促進・結合組織の新生・細胞の増殖再生・血行促進・活性酵素除去(抗酸化)・抗炎症・抗アレルギー |
乳汁分泌不全 | ||
ラエンネック | 肝臓病系 | |
(肝硬変病・慢性肝疾患) |
■来院頻度
最初の2週間は週に2~3回、その後は週に1回の頻度で受けて頂く事をお勧め致します。
(あくまでも目安となります。実際にはご都合に合わせてご来院ください。)
■副作用
注射部位の疼痛・発赤等や悪寒・発熱・発疹・かゆみなど。過去50年間重篤な副作用の報告はありません。
■ウィルスや細菌などに対する安全性
胎盤1つずつにおいて、梅毒・結核・淋病・B型肝炎・C型肝炎・エイズ・成人T細胞白血病・リンゴ病の陰性であることが確認された安全な胎盤を原料とし、さらに、高圧蒸気滅菌を実施し、ウィルス・最近の感染防止をとっています。これまでにプラセンタによると思われるウィルスの感染の発生報告はありません。
■変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等に対する安全性
プラセンタを原料として製造される医薬品の投与により、感染症が伝播したとの報告は、現在までに国内・海外友いありません。しかし、変異型クロイツフィルト・ヤコブ病の伝播リスクを理論的には、完全に否定することはできません。
この為、プラセンタ使用者は献血を控える事が求められています。
■肝機能障害治療(保険適応) ※ご来院の際は必ず保険証をご持参ください。
血液検査・プラセンタ注射を行います。
■更年期障害治療(保険適応) ※ご来院の際は必ず保険証をご持参ください。
■更年期とは(保険診療適応者)
更年期は、閉経前後の10年ぐらいの期間のことを言います。
日本女性の平均的な閉経年齢が、50歳ぐらいだと言われているので、個人差はありますが、だいたい40代半ばから50代半ばまでの約10年間が更年期と言えます。
●更年期について
一般社団法人 日本女性心身医学会
http://www.jspog.com/general/details_23.html
●症状について
一般社団法人 日本女性医学学会
http://www.jmwh.jp/n-yokuaru.html
■更年期障害の原因
更年期障害をおこす原因となっているのが、体内でのホルモンバランスの崩れなのです。
女性は更年期が近づくにつれ、徐々に卵巣機能の衰えやホルモン分泌の乱れが起こり、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが減少します。
脳から卵胞刺激ホルモンが分泌されて、もっとエストロゲンを分泌するように指令を出すのですが、卵巣機能が衰えているため、卵巣からは十分なエストロゲンが分泌されません。
ホルモンの減少という身体的要因に、ストレスなどの心理的な要因、さらに子供の親離れや老親の介護といった環境的要因の3つが複雑に組み合って生まれるといわれています。
■身体的要因:卵巣機能の低下=ホルモンバランスの乱れ
■心理的要因:性格に依存=几帳面・完璧主義
■環境的要因:家庭・職場・社会=不安・ストレス
女性の更年期障害の原因がエストロゲンの減少にあることから、プラセンタが有効であると考えられています。
■当院とプラセンタの歴史
当院では更年期障害の治療法として、プラセンタ療法を行っています。
更年期障害治療目的としてプラセンタを使用している医療機関が少ないのが現状です。
そこで、当院で20年以上前より美肌目的として使用してきたプラセンタを更年期障害の治療薬としも取り入れました。
更年期障害治療法にはいくつかありますが(下記で詳しく説明します)、当院では副作用が少なく、効果が高い、また当院で実際に長年使用してきて安全性の高い「プラセンタ」をお勧めします。(症状によって「漢方薬」を組み合わせて治療を行う事もあります。)
※1956年に更年期障害の治療薬として「メルスモン(プラセンタ)」が認可を受けて発売されました。それ以降ウィルス感染等の発生報告はなく、非常に安全性の高いお薬です。
■注入方法
通常は皮下注射や筋肉注射だけですが、より効果を実感されたいという方には、ツボ打ちをお勧めしております。 ツボにプラセンタ注射を行う事により、血行を良くし、鎮痛・鎮静効果が期待できます。ツボ療法と同じような針による刺激に加え、プラセンタ薬の薬効による相乗作用により、様々な効果をもたらします。
特に、肩こり、腰痛、筋肉の疲労、冷え症の症状がある方に効果的です。
■変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等に対する安全性
プラセンタを原料として製造される医薬品の投与により、感染症が伝播したときの報告は現在までに、国内・国外共にありません。 しかしへ変異型クロイツフェルト・ヤコブ病等の伝播リスクを論理的には完全に否定することはできません。
この為、プラセンタ使用者は献血を控える事が求められています。
●プラセンタについて 更年期障害とプラセンタの関係
日本胎盤臨床研究会
http://jplaa.jp/frefe.htm
■治療法例(当院では①と②を行ってます。)
更年期障害とはホルモン分泌の乱れによって、身体・心に出てくる様々な症状の事を言います。薬物療法の中には、「ホルモン補充療法」「自律神経調整薬」「プラセンタ療法」「漢方薬」が知られています。
①プラセンタ療法
プラセンタは副作用の心配は殆どありません。プラセンタには、ホルモンを調整する内分泌調整作用や、自律神経のバランスを調整する自律神経調整作用があり、更年期障害の緩和に、とても効果的と考えられます。また、プラセンタ「メルスモン」は更年期障害のためのプラセンタ注射薬として、厚生労働省の認可を得た医薬品です。
②漢方薬
漢方の多くは、天然産のものを材料としているため、副作用が非常に少なく、安心して使用できます。身体の状態を整える事を優先し、身体の不調に対して自己治癒力を高めることで病状の改善に努める治療方法です。一つの薬で複数の症状を組み合わせて治療することが可能とされており、更年期障害の身体・精神両面の症状を改善することが期待されています。効果が出るまでにやや時間がかかりますが、毎日の服用の積み重ねにより、じわじわと効果が表れるのが、漢方療法の特徴です。長期間服用することで効果が発揮されます。
③ホルモン補充療法
急激に減少するホルモンを補充することによって、ホルモンバランスを整えます。しかし個人差はありますが、不正出血、乳房痛、頭痛、悪心、嘔吐などの副作用があります。また、長期間の使用によって、乳がんになる可能性が高くなるとも言われています。
④自律神経調整薬
自律神経全体のバランスを整える目的で精神安定剤や睡眠薬、鎮痛剤などを使ったりしますが、対症療法となり、根本から症状を軽減する効果はありませんし、副作用も気になるところです。
■プラセンタ療法
■通院頻度と効果例
■通院頻度はどのくらいか?
→症状によっても異なりますが、当院に通われている多くの患者さんは、週に1~2回通院されています。症状が軽い方、また効果が持続するという方は、1か月に1回で良い場合もあります。
■どれくらいの期間で効果が出るか?
→こちらも個人差はあります。
最初の1~3か月のうちは効果を実感して頂く期間でもありますので、週に1.2回の来院をお勧め致します。最低でも月に2回はお受け頂いた方が良いでしょう。
効果が実感できるようになってきましたら、2週間に1回、月に1回と回数を減らしても良いでしょう。目安は3か月とお考えください。この頃から、効果を実感されて通院回数を減らす方が多いです。効果を持続的に実感したいという方は、今までのペースで通われています。
実際に、プラセンタの効果の持ちは、最初は2~3日と言われています。効果を実感できるようになると、持続期間も長くなるため、注入頻度を下げても効果の実感は変わらないという事です。
途中で注射をやめたからといって、特に問題はありませんし、リバウンドなどもありません。ご自身で様子を見て頂き、調整して頂いて構いません。
■当院通院の患者さんから以下のような声が聞かれます。
・何年も上がらなかった肩が、上がるようになった。
・手のしびれが良くなった。
・肩こりが軽くなった。
・疲れにくくなった。
・寝起きが良くなった。
・のぼせ、発汗、イライラ感がなくなった。
・便秘が治った。
・冷え性が改善した。
・毎年決まった頃に出ていた蕁麻疹が出なくなった。
■治療までの流れ
当院では、血液検査・プラセンタ注射・漢方処方を行います。
①更年期症状に対するチェックシート、問診票をご記入頂きます。
②問診票を元に院長の診察を行います。
診察では、現在の症状の確認、今後の治療方針、プラセンタについて、(希望の方には漢方について)の説明を行います。
③その後、血液検査、プラセンタ注射を行います。
(血液検査は、血中ホルモンのエストラジオール(E2)、卵胞刺激ホルモン(FSH)などを検査し、卵巣機能の低下や閉経後であることなどを確認します。結果が出次第、ご説明と共にお渡し致します。)
※当院ではホルモン治療は行っておりません。